結論
今回は少し難しい話になると思いますので、最初に結論を書きたいと思います。
歯磨きは食後にしたほうがいいです。難しいときは「水で」うがいしましょう。
できれば間食は控えめにして、キシリトールのガムや気分転換しましょう。
歯磨きの方法も大切ですが、磨くタイミングもとても重要です。
歯磨きの習慣づけのためにも、歯磨きをするタイミングを考えていきましょう。
ステファンカーブ
皆さんはステファンカーブというものをご存知でしょうか?

このグラフから、食事による口の中の変化を読み取ります。
1.食後、口の中のpH(酸性の程度)は細菌によりすぐに酸性に傾く
2.一定のpH(臨界pH:5.5)以下になると歯が溶け始める(脱灰)
3.pHが下がりきると、今度は唾液の自浄作用や重炭酸イオン等によって中性に戻っていく
4.臨界pHを超えると唾液の中のカルシウムイオンにより歯が修復され始める(再石灰化)
5.口の中の環境が中性になる
6.一日の食事や間食のたびに1〜5が繰り返される
「授業かな?」
なるべくわかりやすく簡単に説明し、解説していきたいと思います。
出来るだけ簡単に説明
①食べた後は、細菌によって口の中がすぐに酸性になります。
②すると、歯の成分が溶けだしてしまいます。
③しかし唾液はとても優秀なので、口の中を中性に戻してくれたり、溶けた歯を治してくれます。
これだけ聞くと歯磨きしなくても良いように感じるかもしれませんが、汚れがついたままになって、虫歯になります。
ここで大切なのは、できるだけ歯が溶ける時間を短くして、治す時間を長くすることです。
歯が溶ける時間を短くする
効果的な方法は2つあります。
1.食後すぐに歯磨きをする
2.間食を減らす
この2つです。
食後すぐに歯磨きをすることによって、細菌の栄養となる食べかすを除去し、細菌の数自体も少なくできます。結果、すぐに口の中の環境は中性に戻ります。
また、間食を減らすことで、脱灰する回数を少なくできます。
結果、歯を治す時間も長くとれるので、虫歯になりにくくなります。
代替案
上記2つの方法が難しい方もいるかと思います
例えばお昼に歯磨きできる状況に無い場合や、お昼の歯磨きは面倒な場合、水でうがいするだけでも細菌の栄養になる食べかすを洗い流せるのでおすすめです。
このときお茶やコーヒーでうがいすると、口の中にお茶やコーヒーが残り、歯に色がついてしまうので「水で」うがいするようにしてください。
又、デスクワーク中の口寂しい時は、細菌の栄養にならないキシリトールのガムを噛んだり、気分転換に外に出てみるという方法もいいと思います。
まとめ
歯磨きは食後すぐに行い、歯磨きが難しい場合は「水で」うがいする。
間食は控えて、人工甘味料のガムや気分転換する。
これをベースに歯磨きの時間を確保しましょう!

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